Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/users/1/loserkashiwagi/web/yaya/wp/wp-content/themes/business/meta/init.php on line 746

Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/users/1/loserkashiwagi/web/yaya/wp/wp-content/themes/business/meta/init.php on line 746

Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/users/1/loserkashiwagi/web/yaya/wp/wp-content/themes/business/meta/init.php on line 746

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/loserkashiwagi/web/yaya/wp/wp-config.php:1) in /home/users/1/loserkashiwagi/web/yaya/wp/wp-includes/feed-rss2.php on line 8
未分類 – LUNATICO http://yaya.sunnyfield.org ヤヤネヒロコ作品情報ポータル Tue, 29 Sep 2020 13:48:22 +0000 ja hourly 1 C92新譜リリースのお知らせ、あと蝉雨歌 http://yaya.sunnyfield.org/blog/2017/08/07/c92%e6%96%b0%e8%ad%9c%e3%83%aa%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b%e3%80%81%e3%81%82%e3%81%a8%e8%9d%89%e9%9b%a8%e6%ad%8c/ Sun, 06 Aug 2017 18:56:05 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=891 えーと、特設つくったのでエントリは明日かきます。 とりあえず […]

The post C92新譜リリースのお知らせ、あと蝉雨歌 appeared first on LUNATICO.

]]>
えーと、特設つくったのでエントリは明日かきます。

とりあえず特設から試聴してほしい。超がんばったので。

http://yaya.sunnyfield.org/music/Lunatico_fEs/FairyLand2017/

The post C92新譜リリースのお知らせ、あと蝉雨歌 appeared first on LUNATICO.

]]>
『フェアリイ・ランド(2015/2017)』等、Booth取り扱いにつきまして http://yaya.sunnyfield.org/blog/2017/01/16/20170116-info/ Sun, 15 Jan 2017 21:08:52 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=318 主に制作面の事情で廃盤扱いになっていた東方projectアレ […]

The post 『フェアリイ・ランド(2015/2017)』等、Booth取り扱いにつきまして appeared first on LUNATICO.

]]>
主に制作面の事情で廃盤扱いになっていた東方projectアレンジ処女作、『フェアリイ・ランド』ですが、8/14のコミックマーケット合わせでリメイク盤を制作しております。
ということで、このたび、旧盤+新盤を先行送付という形で取り扱うことになりました。


また、2015年リリースの東方アレンジ2点が、BOOTHのDL販売に追加されております。

Puzzle for m ot M (新規追加)
少女洋琴倶楽部マニアクス (新規追加/CD-R版は廃盤)
The mormental E.P 少女洋琴倶楽部Ⅲ (第二回APOLLOよりDL販売開始/CD-R廃盤)

以上となっております。

The mormental E.Pについては、価格改定、および、
アップロード時の不明なエラーで反映されていなかった(と思しい)、
BOOTH側のwavファイル変換機能に対応しました。
既にお手持ちの方は再DLいただけると。お手数お掛けします…。

他、現行作品については、
あきばお~こくさん(在庫分、および参加作品はこちらから)
Japanese Dream#2先行盤のみ、メロンブックスさん
にて委託中です。冬コミの気になる作品とまとめてお求めの際はこちらへ。
(メロンブックスさんは一昨日在庫移動を依頼したので、じきに反映されると思います)

なお、冬コミはESQUARIAさんの第11作目に一曲、作詞で参加しておりました。
今回も原曲に対して好きに書かせていただいただけれど、
CHICACOちゃんに「ゾクっとした」と言って貰えたのが嬉しい。

ESQUARIA 10thアルバム「XTEND DRIVE」

以上、宜しくお願いします。

The post 『フェアリイ・ランド(2015/2017)』等、Booth取り扱いにつきまして appeared first on LUNATICO.

]]>
(20170107) 仕事はじめ http://yaya.sunnyfield.org/blog/2017/01/07/20170107-diary/ Sat, 07 Jan 2017 08:44:24 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=295 「しあさって結婚します」って一回言ってみたかったわけです。 […]

The post (20170107) 仕事はじめ appeared first on LUNATICO.

]]>
「しあさって結婚しますって一回言ってみたかったわけです。

江國香織の「きらきらひかる」の文庫版解説に出てくるエピソード。

筆者のもとにそういう手紙が届いた、という話なのですが、実話かは知りません。

* * *

年末、諸々の無理がたたって診断書を貰いにいった医者に仕事謹慎を言い渡され、
しかし11月まで無理して走りきった仕事が企画の関係で流れ、
12月頭から動けなくなってほぼ一月休養していたのです。
はい、ここから1084文字、句点が大幅に省かれた中二病ラノベみたいな文章になります。

年末カレーパン祭りでパン屋から声が掛かってお手伝いを再開、24日ごろからクソ真面目に恋人氏と大掃除を開始、鶏の丸焼きでクリスマスをキめるなどし、31日夕方におもむろに例によって半年放置していた髪を切りに行き、自転車で駆け回っておせち料理の材料と大皿を買い、31日の20時から元旦0時に掛けておせちと雑煮を生成(Abemaで迷い猫オーバーラン!一挙放送ではっぴぃ・にゅう・にゃあ)、そのまま区役所に向かい夜勤のおじさまに「結婚しました」のフレームつきの写真を撮ることを強制され、報告兼ねて神田明神に詣でて寒さに負けて夜店から撤退、初日はそこでかぜっぴきのまま自分で作った屠蘇とワンプレートおせちで酔い潰れ、翌日寝過ごして、わざわざ大根から煮た京風雑煮と二日めのおせちをぼんやりと食していたところ、コトリさんからお呼び出しでパン屋のアルバイトに遅刻しそうになっていることが判明、バイクで搬送され、パン屋生産部門の中核を担う中国のお姉さんが風邪の後遺症が戦力ダウン中とのこと、納品遅延の危機にパン粉業務の新戦法を導入、5時間半でどうにか納品分の作業があらかた片付き(そして何故かカフェスペースで普通に仕事をしている恋人氏)、パン屋に顔を出してくれはったむうでぃさんにご挨拶とか案件のご相談とか(そして罰当たりだと恋人氏に怒られる)、おせちを転用しながら低糖質の夕食を提供、翌日は膨らみ過ぎでパン屋から払い下げになったバケットでお昼、確定申告のレシート整理などを一部行っている間隣室では恋人氏が隣室で遊びに来た友達と猫動画を見ながら打ち合わせをしている筈なんですが「Twitterでディープラーニングを活用して『画像判定で平均的なアニメアイコンbot』を作ろう」とかよくわかんない話が漏れ聞こえてくる、みたいな慌しさでしたが敢えて句点を省き気味の中二病ラノベみたいな文章にしたところで察してください(二回目)。

その後、一人で自転車飛ばして花園神社に参った。概ねローテンションに手前で拵えた美味しいものを食しつつ、化物語一挙放送を見ていたんですが、「あんまり興味ない」って言っててすみませんでした。暴走する撫子ちゃん、私の求めていた西尾維新がここにいた。あと、AbemaTVのアニメチャンネルのラインナップ、頭がおかしい。鶏の丸焼きシーズンに人類は衰退しましたの一挙放送、クリスマスにとらドラ!→ホワルバ→スクイズという悪魔の三連コンボ、元旦深夜にはっぴぃ・にゅう・にゃあでドリフターズで物語シリーズを傷一話まで一挙だよ。ユーリ!!!は私の主食ではないのでまぁ良いです(恋人氏にはいたく刺さったようだ)。

* * *

入籍は比較的事務作業だったのですが、
「理由をつけて楽しいことをする」というのは大事だと思っているので、
巻き込む人間が居るというのはいいことだと思った。

* * *

昨日はパン屋で、帰宅後、つぶ餡を仕込んでいる途中で寝落ち、
朝にちゃんと起きて鏡開きで善哉を生成、
めでたく(組み方が汚いと叱られながら)SSD化されたPCのセッティング作業など進めつつ、
お昼にコレステロールの暴力のような七草のリゾット(温玉のせ)。

頂き物の洋梨は何のお酒と合わせても美味しいし、
とはいえカロリー的には暴食というわけではなく、ついでに昨年プラスマイナスいろんなことがあった為、体重が10kgくらい落ちてるんですが、医者から低糖質ダイエットを言い渡された恋人氏と一緒にもう少し上を目指してやろうかと思っていたら、コルセットのSが意外と早くフルクローズしました。そこまで痩せちゃおらんのだけれど。

とまれ、一月仕事をサボって回復した体力で、メリクリ&あけおめを走りきりました。
あと仕事道具の整備も進んだ。何のチャレンジだったんだ。

今回は段取り以上に材料をそろえるのに手間取ったので
(屠蘇散とか。何処に売ってるのかわからない)、
来年はもう少しスマートにやれるんじゃないかと思う。やったね。

* * *

あっ、facebookに、料理の写真とそれぞれの経緯があるのでよければどうぞ。
https://www.facebook.com/hiroko.Yayane
鶏丸焼きとか、おせちとか。バケットサンドとか、鏡開きとか。

あと、入籍終わったらやろうって話してたAmazon Begger(つまり乞食)とか。
https://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/3M357JOWJMNS5/ref=cm_wl_list_o_4
生活は然程変わっていないのでというか、やっと安定しはじめた感じのとこで、
知り合いにいっぱい祝っていただいて恐縮している。

* * *

何の話だったっけ。

実のところ、コンテンツ的な意味でログや写真を残しはじめただけで、前述のとおり修羅場以外は概ねこんな感じで諸々分担しつつ平穏に過ごしているのですが(労力的にはともかく、材料費は若干奮発したけれど)、引き続き堅実に生活しつつ、真面目に作品を作ろうと思います。
自分のケツは自分で拭ける程度には成長した、と判断して共同生活を始めた筈だったんだけど、不得手と思しいこと、リソース不足で出来なかったが意外と多くてびっくりする日々。

養った英気と8リットルのガソリンで真面目に仕事しやう。
実際のとこ制約はそれなりにあるし、家人には苦労を掛けているし、
それなりの波乱万丈があるのですが、概ねご飯が美味しいので幸せな気がする。

つーことで仕事始めです。
この体制になってやっと動かし始められた諸々があるので、
2017年はいろいろリリースできたらいいな…
漕ぎ着けたら皆さまのお陰様です。がむばろう。

The post (20170107) 仕事はじめ appeared first on LUNATICO.

]]>
Japanese Dream#2 先行盤頒布に際して http://yaya.sunnyfield.org/blog/2016/10/30/20061030/ Sat, 29 Oct 2016 18:43:07 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=283 書きすぎたのであとで消すかもしれない。   例の例 […]

The post Japanese Dream#2 先行盤頒布に際して appeared first on LUNATICO.

]]>
書きすぎたのであとで消すかもしれない。

 

例の例によってプレスが間に合わなくて…
Twitterのほうでは告知してましたが、本日10/30の科学世紀のカフェテラス&M3-2016秋、
新譜は東方アレンジ・秘封倶楽部オムニバス中心、「Japanese Dream#2」です。
ここ二年ほどのミニアルバム収録曲などの大幅リファインを含む全11トラックになります。

サークルスペースは本人参加は京都です。楽08。
M3はK14b。こちらは、オリジナル旧譜「蜂蜜色の宙のした」、101号室制作のADV「あなたのたましいにやすらぎあれ」関連本なども置きつつ、南風先生が面倒を見てくださることになっています。

提供曲では、「幻想が終わらない」の「幻想で逢いたい」サイドに、オリジナル楽曲として書き下ろした「parade」、これが前衛バレエ「パラード」のオマージュ(ジムノペディとサティつながり)で
都市伝説合同に寄稿した、都市伝説×ハーラン・エリスン、都市伝説というよりはフォークロア、「都市を生きる人間が神話に接続される物語」的なお話として、「原風景」、蓬莱伝説のイメージをさらに接続した「ロア」の二曲。
正直一曲一曲語ると長いんですが(「幻想が終わらない」の歌詞txt読んだ方は前者についてはご存知かとおもいますが)今回は割愛。

これと、ミニアルバムのJapaneseDream#1.55から「僕らの幻想」「待ち人かく語りき」「あした行く空」
これはもともと311の震災直後に出された「未知の花、魅知の旅」と、同時期に出た神霊廟のSTAGE1に寄せたアレンジです。この時期から突然ZUN氏の作品がコンテンポラリ性を帯びたように感じてまして、自分が幻楽団作品に対して感じた、「幻想と共に今この瞬間を生きること」への一曲一曲が非常にハイボリュームな作品になってます。東方アレンジであるところの二次創作性と、私個人の語りの境界をふわふわと浮遊するような、そういう強い酩酊性、わりと個人的に(いろんな、というかここ一種間ろくに寝てないし食べてないし徹夜続きにやっと六時間寝て臨んだライブ出演帰りで残り30枚ライティングしつつこいつを書いてるわけですけど)限界に臨んで作った曲ばかりなので、どこまで楽しんでいただけるか、期待と共に怖さもあります。

#1.55収録曲は、どれも、勇気と希望の両義性、みたいなものを含む楽曲です。
幻想少女たちの勇ましさの表現、ていうのが、自分にはどうしても難しくて。
ESQUARIAさんへの歌詞提供でもチャレンジしていたけれど、あっちは歌うのがCHICACOちゃんだったり椿さんだったり葉月ゆらさんだったり、トラックメーカーもエネルギッシュな方ばかりで。自分でつくってうたって、だと厳しいけどやっぱりやりたかった、というのが、何年も向き合い続けて、やっとできた感じがあります。

今日、RFくんアレンジでライブでやらせてもらった#1収録の「メメント・モリ」「イザナギオブジェクト」は、「コンテンツ創作への、作者の強い問題意識」ある種の問題提起と、戦う意思表明みたいなメメント・モリはあのとき歌えたけれど、まぁ私自身のエネルギー的な問題というか、勇気のうたとしての未知魅知と明日ハレの日のアレンジは、納得いくかたちで作れなかったし、歌えなかったわけです。「夏が終わるまで」の刹那性にしろ、やっと音楽にできた、と思うし、それがこういう形で聴いていただけることに、多少なり達成感はあります。

東方アレンジ的には秘封ばっかりつくって7年だよー……7年だよ。信じがたい。私はほんとうに狭い界隈の中で細々と作り続けてきたので、なんか「秘封いいよね」って言われてもこの人のいう秘封は何なんじゃろかという感じなのですが。みんな好き好きに投影できるモチーフってすごいと思うんですよ。ラブリィ≒イコールの話をするか。

それはそれとして、おそらく主流の解釈として秘封=悲劇、みたいなやつがあって、私はそこから入ったし、それも好きなんだけど、いまの私が彼女たちに見るのは、断絶があるから新しい世界が生まれうる、境界という薄氷の上を涼しい顔でけらけら笑いながら(おそらくは内面に相応の、東方project的な少女性を抱えて)歩いていく、けして同じものは見えないからこそ手をつないだときに遠くへ行ける、そういう、圧倒的な孤独と、圧倒的な希望であるわけです。

悲劇性や感傷性のカタルシスも個人的には愛するところで、そういう方向に好きな作家さんもたくさんいるんですが、ただ、神主の描く秘封倶楽部はなんというか、ベクトルの引き合った拮抗点に立っているところがあって、「絶望のはんたいがわ」をちゃんと表現したい、という野望は、魅知未知以降、強く喚起されていました。希望は予定調和ではなく、絶望こそが予定調和でも、わたしたちはいくつものエントロピー極大の可能性の向こう側に立っているわけです。今。ジャストナウ。

彼女たちは、そこで「楽しい」と笑うのです。
その強靭さに、憧れとか尊さとかそういうものを覚えます。

秘封同人で、もちろん個人的に存じ上げていて、しっている(特に小説の方が多い)作家さんはみなさんすごいと思っているのですが、私が私の作品で語るのは、一貫して、原作の彼女たちに見出した私の強烈なシンパシーと、彼女たちを通してみた勇気と希望と絶望です。
「二次創作として共有される秘封倶楽部の普遍的イメージ」みたいなものからちょっと距離を感じていて、わりと偏屈な作品づくりをしているのですが、私はやっぱり原曲であり原作に強烈な魅力を感じているのだと思います。うまくいえないのですが。キャラクターと世界の両方を、激しさと切なさで語る音楽。断絶したふたりの少女によって紡がれる神話と、そのすっとぼけた語り口。そこに横たわる、無数の共感可能性。まずい。断絶とか言い出すとユリ熊嵐とピンクフロイドの話をはじめてしまう(「the wall」)。

あれとも違くて、なんだろう、もっと漠然としていて、もっとありふれて、けれど明確な、アーキタイプに限りなく近いキャラクター性が存在していて、そこが、「秘封」という題材がたくさんの作家さんやファンを惹きつけるところなのだろうな、と思います。

これらと、「私の名前はディスノミア」は用明二年のノブレス・オブリージュから。5曲の中からどれをリファインするか迷って、今回は敢えて、身体性、生物性に根付いた人間の業ををうたったこのタイトルを選んだのですが、音源から全とっかえしてたらフル化が間に合いませんでした。実は最後まで作りかけているので、何等かの形で外に出したい。他はおよそ、納得いく形に間に合わせました。死。ちなみに、スケジュールが破綻した最後の理由は箸休めだったはずのインストうち2曲もボーカルいりのハイボリュームになったことです。あうあう。

そんなわけで私は今大絶賛死にそう(おなかすかないし寝てないし風邪がずっと治らないし寝れないし麻イチでポスター印刷にいかなきゃいけない)で、盛大にブレイクしたスケジュールに最後までつきあってデザイン作業とDTPとアセンブリに尽力してくれた藪君はほぼ二徹後出張、ライブ前にマスターアップさせねばならず、オロオロしながらお願いしたマスタリング作業を別のお仕事の間を縫って協力してくださった柏木るざりん氏、日付がかぶってスペースに出れないところお願いしたM3頒布担当の南風先生、無茶な日程でデュプリケートマシンを回してくれたにュウ君、毎回体力が持たずにスケジュールをブレイクさせる私をぎりぎりまで待ってくださった合同誌主催様方(というか海綿さんと和紀さんと菊壱さん)、関係者の死屍累々な本作、あなたがあなたの人生を順調に死ぬための透明でうつくしいたべものとして提供できましたら幸いです。どうぞお楽しみください。

あと「お前Key Sound Label好きだろ?」って感じがすごくする作品になってると思います。
わりとあっちこっちリスペクトとかオマージュとかあるけど、今回の顛末的にはそんな感じ。
みんな好きだろLovesongとnostalgia!!!(めんどくさいオタク感)

数時間前に終わった京都秘封前日ライブですが、今回、ADHDの治療薬を導入した結果、ものすごい無理がきくようになった結果、ラスト二週間でなんとか追い込めたのですが、結果、ライブの準備が十分にできず……メメント・モリうれしかったです! って方がいらっしゃるのは、あれは東方projectアレンジ、あるいは二次創作の切り口として新しいものが見えた作品だったので、すごい感慨深いんだけど、初めてのオケを使ったライブに参加させてもらって、挑戦の方向とかいろいろ見えたので、またなんかリベンジしたい。したいですね。

以上、深夜の告知でした。うう。頭いたい。眠りたい…
東京での頒布は関係者の尽力によりほぼ確実です。
京都は私が事故に逢ったりしなければ大丈夫です。なお旧譜は、まったく間に合わなくて前作ボーカルフルアルバムのJD#1が一部、オリジナルの「蜂蜜色」が数部になります。むりだった。精力的にライブして作品出してるサークルさんの体力とか運営体制ってどうなってるの……

ちなみに秘封的に出したい作品はいまのところあと3枚あって(ここに「思君楼」のリメイクが含まれる)
うちは基本、オリジナルサークルなんですが、一方で、ずっと「彼女たちの音楽」の表現にこだわってるわりに、ジャンルが盛り上がろうが何しようが毎回落としたり死にかけたりしてるような残念サークルですが、走れるかぎり作ってると思うので(というか制作ペースをあげたいし今回で可能性が見えたのでライブもしたい)、以前から追いかけてくださっている方も、今回はじめて手に取っていただく方も、なにとぞ。ありったけ詰め込んだ感情(主に感傷性と希望と絶望と勇気)、楽しんでいただけると本当にこれ以上うれしいことはありません。

ジャケットイメージ、かなり渾身の作なんですがなんだか董子ちゃんの話がぜんぜんできなかったぞ。
これと、あと「ロア」についてもいつかお話したいかもしれません。
まとまりのない告知でした。

The post Japanese Dream#2 先行盤頒布に際して appeared first on LUNATICO.

]]>
(20160926) 2016年下半期 イベント参加、及びライブ情報 http://yaya.sunnyfield.org/blog/2016/09/27/160926-%e4%b8%8b%e5%8d%8a%e6%9c%9f%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88%e5%8f%82%e5%8a%a0%e3%80%81%e5%8f%8a%e3%81%b3%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%96%e6%83%85%e5%a0%b1/ Mon, 26 Sep 2016 17:50:45 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=268 相変わらず私事が立て込んでいて、すっかり告知を忘れておりまし […]

The post (20160926) 2016年下半期 イベント参加、及びライブ情報 appeared first on LUNATICO.

]]>
相変わらず私事が立て込んでいて、すっかり告知を忘れておりました。
引越しの撤収はなんとか終わりそうです。あとは、電気カーペットの断線で焦がした床をどれだけ怒られるかです。

▼ 参加イベント

COMITIA118
2016年10月23日(日)11:00~16:00
http://www.comitia.co.jp/
オリジナル中心(今回は確か音楽で申し込んでいたはず)
有明・東京ビッグサイト東1・2・3ホール スペース未定。数日内には差し替えます

科学世紀のカフェテラス 東方Project「秘封倶楽部」中心同人誌即売会
2016年10月30日(日)12:00~16:00
http://cafe-terrace.info/
会場 京都市勧業館(みやこめっせ) 楽18

M3 メディアミックス同人誌即売会
2016年10月30日 11:00~15:30
http://www.m3net.jp/
東京流通センターTRC スペース未定。こっちも数日内には差し替えます…
(住所変更の申請が遅れて資料が届いてないやつ)

▼ 年内の頒布内容につきまして

COMITIA118は旧譜のみです。『The B in the Outer Shallows』媒体版の頒布はおそらく、
年内(残部なくなり次第)終了だと思われます。以降は、準備中のDL版でお求め下さい。
間に合えばM3ともどもVRインスタレーションをやりたいんですが…うーんスケジュール…

京都での『科学世紀のカフェテラス』にて、東方projectアレンジ新譜『Japanese Dream#2』頒布します。
進捗8割。今回は流石に落とさないはず…
こちらは同日開催のM3でもお手に取っていただける予定ですので、宜しくお願いします。
あと、京都イベントなのですが、前日ライブに参加することになりました。何事。

2016.10.29 SAT OPEN 17:00 START 17:30
http://hanipoke.com/special/anohi_mita_gensou/
Red Forest Metal OrchestraのRF君との共演です。
今回は大阪のライブハウスのようだ。久々のライブなのでどきどきです。

メメント・モリと、幻想夜行を両方やろう!! みたいな話を…
あとはそれぞれのサークルから2曲ずつにRF君とこの新曲があります。
チケットはメロンブックス専売とのことで、リンク先をご確認ください。

▼COMIC MARCKET  90関連

サークル参加はありません。作業が順調に終われば、お手伝い作品が一件でます。
お手伝いにいったり委託したりはするかもしれないですが、通常通り未定。

では、宜しくお願いします。

The post (20160926) 2016年下半期 イベント参加、及びライブ情報 appeared first on LUNATICO.

]]>
(20160806) 万緑や巻かれて眠る影は其処 http://yaya.sunnyfield.org/blog/2016/08/06/20160806-%e4%b8%87%e7%b7%91%e3%82%84%e5%b7%bb%e3%81%8b%e3%82%8c%e3%81%a6%e7%9c%a0%e3%82%8b%e5%bd%b1%e3%81%af%e5%85%b6%e5%87%a6/ Fri, 05 Aug 2016 17:36:03 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=242 サイトデザイン一新しました。 夏コミ作品は作ってるんですけど […]

The post (20160806) 万緑や巻かれて眠る影は其処 appeared first on LUNATICO.

]]>
サイトデザイン一新しました。

夏コミ作品は作ってるんですけど、駆け込みが間に合うのか若干怪しい。
でも、年末までスケジュール的にノンストップなのでここらで出しておきたい。

……他、軽い近況報告など。

RGB感というかCMYK感というか(後者はないけど)、そういう印象を出したかったので、
最近つくった名刺のカラーにあわせて、グリッド表示タイプのテンプレートに変えました。

問題の名刺はこれ。今回のサイトデザインもそうですが、
よくよくお世話になっております、ゆきさんのニコニコモンズ素材を使っています。

CmbZmQEUkAEnxwO

作家性の根底に混沌を抱えているタイプの人間なので(やりたい「これ!」っていうことがない)、
自分の作品の持つ要素のうちで、「何を」全面見せれば、私の音楽に触れる人たちに届けやすいか。
いつも非常に悩むわけです。

ウィスパーボイスでうたいます、というのは、作品性もイメージさせるから、ひとを掴みやすい要素だけれど、
かといって、全てではなく。グランジ系のロックも歌います、とか、そういうイメージは伝えづらいし
(加えて、ウィスパーといいつつ、発声上、「囁いているように聞こえる」だけで、声量自体はそこそこ出してたりもするし…)

「情報量の膨大さに依拠したコンテンツの『重さ』」「裏腹の、幻想度の高さ/外見上の儚さ」
これを、私の音楽を良いな、とおもってくれるであろう人たちにリーチするようにくみ上げるのは難しい。
加えて私、主観的には自分のこと透明人間だと思ってて、
「自分をこのように見て欲しい」という感覚の持ち合わせがない。これもよくわからない。
でも、見せたい自分がないと人につたわらないことは、経験上知っている。
ゆえに「このへんのラインを狙えば自分の美意識に反することが無く、かつ、主旨が伝わるのではないか」
みたいなことを毎回、もやもやもやもやと悩んで、なんとなくの落としどころをみつけて、みたいな。

でも、ひとまずはこれでいい感じにできたのではないか。
あとは、ランディングページをちゃんと作ること。

年明け以降、私生活でいろいろありまして(Twitterの日常垢のほうでぽつぽつ書いてたけど察してくれ)、
いや、本来わりと激動であった筈のわりにたいへん緩やかな毎日を過ごしていたのだけれど、
実は地味に混乱していたのかもしれない、と気付いたのが先刻でした。
このところ長らく抱えてきたことであるとか、色んなものの回答がほろほろと目の前に提示されていく日々、
非常にエキサイティングなのだけれど、綺麗にアウトプットされるまでにはもう少し掛かりそうな気配。

気持ちの置き所がみつかった、のかなあ。
歌の歌い方がやっとわかってきた気がする。
誰にどう、ということではなく、ただ自分が何をするかという話。

居間に、恋人氏が学生時代に自宅のガレージに張っていたという「G戦場ヘヴンズドア」の引用文、
「可哀想に、気付いちゃったんだなあ」から始まる一節が放置されていて(『実家のガレージに溜まる中学生達に読ませる為に貼っていた』とかなんとか)、
見るたびに物持ちいいなぁって思うし、初めて読んだときは気構えの純粋さに笑ってしまったのだけれど、台風一過を経て、今読むと非常に刺さる。笑えない。

The post (20160806) 万緑や巻かれて眠る影は其処 appeared first on LUNATICO.

]]>
New Release:The B in the Outer Shallows(&/媒体版) 頒布中&委託準備中です http://yaya.sunnyfield.org/blog/2016/08/06/the-b-in-the-outer-shallows%e5%aa%92%e4%bd%93%e7%89%88-%e9%a0%92%e5%b8%83%e4%b8%ad%ef%bc%86%e5%a7%94%e8%a8%97%e6%ba%96%e5%82%99%e4%b8%ad%e3%81%a7%e3%81%99/ Fri, 05 Aug 2016 16:43:47 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=208 昨年末よりweb公開していた「The B in the Ou […]

The post New Release:The B in the Outer Shallows(&/媒体版) 頒布中&委託準備中です appeared first on LUNATICO.

]]>
昨年末よりweb公開していた「The B in the Outer Shallows」媒体版、遅くなりましたがリリース報告致します。

全曲分再Editでブラッシュアップ、新曲「Shallows」を追加しての全6トラック。
M3-2016春で初回頒布。現在委託準備中です。tr.2のuz氏(E.G)、tr.4のEuchaeta氏参加はWeb版と同様。
クロスフェードはつづきから。

//兄と妹と不在の少女、損なわれた物語。
//最果ての庭の情景、その断片。

ウィスパー×激情系ジャズロック×プログレ×エレクトロニカ×物語情景音楽
ときにノスタルジックに、激しい感傷と死の気配に満ちた音風景。

喪失と錯視の迷宮へ―――失われた物語へようこそ。
『緑の船』と庭園をめぐる空想的情景音楽CD、第三弾。

* * *

web版と比較して、音が結構がっつり変わってます。新曲は「ここまでやって正解」みたいな。
あとは、手にとらないとわからない仕掛けを詰め込んだので、web版を聞いていただいた方も、ぜひ。
製作数が80くらい(うち、頒布終了が40部くらい)。イベント頒布版+在庫分で頒布終了の予定です。
真空パック梱包&特殊パッケージの、非常にギミッキーなCD媒体作品になっています。
何気に詰め込みたかったものが沢山あって、実際やれた気がしています。この時点でやりたかったことは一通り。

気付いたらM3終了後三ヶ月経っててアアアとなるしかないのですが、
あきばおーこくさんに若干数納品してから私がバタバタしてて値段をお伝えするのを忘れてて……今メール書きました。数日お待ちをば。
近日web配信(こちらは柏木るざりん氏にお願いしてリマスター)も手配中なので、併せて宜しくお願いします。

Web公開版のサイトはぼちぼち閉じて、
購入者さん向けの歌詞&テキスト確認用のサイトを完成させたいのですが、
何かと作業が追いつかず。のんびりお待ちください。すみません…

The post New Release:The B in the Outer Shallows(&/媒体版) 頒布中&委託準備中です appeared first on LUNATICO.

]]>
シン・ゴジラ感想 http://yaya.sunnyfield.org/blog/2016/08/05/%e3%82%b7%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%82%b4%e3%82%b8%e3%83%a9%e6%84%9f%e6%83%b3%e3%80%90%e3%81%a1%e3%82%89%e3%81%bb%e3%82%89%e3%83%8d%e3%82%bf%e3%83%90%e3%83%ac%e3%80%91/ Fri, 05 Aug 2016 12:49:37 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=192 考えたこと感じたこと、一通りまとめてみようと思う。 笑ってい […]

The post シン・ゴジラ感想 appeared first on LUNATICO.

]]>
考えたこと感じたこと、一通りまとめてみようと思う。 笑っているのが泣いているのかよくわからない120分が過ぎて、ここ数日、「シンゴジはよかった…」しか呟かないマンになっている。 私は作品性を考察したがるタイプのオタクなので、「ほとんどエヴァ」と評判の画面作りや、クライマックスの「はたらくくるま」、 311とのモチーフ的な関連性、劇伴の各シーン検証等々ディーテイルへのマニアックな評論は、別の識者の感想を求めていただきたい。以下、記事。 バリバリにネタバレなので留意の程を。

オタクは何故生きるのか

シン・ゴジラを見たとき、第一の感想は、「これはオタクの物語なのだ」ということだった。 「オタク」と呼ばれる人々には多々あれど、マニアックなことを仕事にしてしまう手合いの、 込み入った手合いの「オタク」は、およそ二通りに大別できる。 ひとつは「目の前の問題解決に命を掛けるエンジニアタイプ」。 もうひとつは「ヒーロー(または革命家)になりたい企画屋タイプ」。 前者は超難題を目の前に置かれた瞬間に目の色が変わるし、 後者は自分たちの技術ないしアイデアで変革を起こすことに人生を掛けている。 共通するのは、自分たちをモチベイトするために、外的な依存先を必要としない、という点だ。 シン・ゴジラは一貫してオタクによる、オタクのための、「オタクが勝利する」物語だった。 ゆえに、物語の推進力となるメロドラマが用意されなかったのは当然の帰結だったと思う。 「愛する人の為」、「家族の為」、「お国の為」といった「臭い」大義名分は出てこない――― 何故そんなものが必要なのかわからない、といったところか。だっていらないでしょ? 作中、共に死地に向かう自衛隊員たちに告げる、「君にも家族がいるだろうが」の台詞。 取って付けられたような鼓舞は、スパイスではあるが、本質ではない。 作中の自衛隊員が戦うのは、「お国」の為ではなく、彼らの自衛隊員という仕事、 「国民を守り戦う」夢の為であり、その夢を育むことを許し、支える、彼らの人生の為だ。 あくまでも個人の夢に立脚して、彼らは破滅に対峙することを選ぶ。 これを国粋主義的なプロバガンダ映画だ、と批判する向きは、 自分自身の視界が偏った政治性に染まっている事実を省みたほうが良い。 「スキ」を選んでも、孤独にはならない――― これは、個を全体性に同化させ、国家共同体に身を捧げさせる国粋主義とは本質的に異なる価値観だ。 自分自身の夢を追い、夢に生きることを知る者は、ナショナリズムだの家族だのに頼らずとも、 世界を愛することができる。そういう映画だと思う。

カヨコ・アン・パタースンがあまりにも安野モヨコだった

シン・ゴジラ。 壮大なるオタク賛歌にして、盛大な惚気だった。 これは明確にストーリーラインのネタバレだけれど、超ざっくりいうと 『頭の固い旧態然とした組織がゴジラによって焼き払われ』 『破滅を生き延びたオタクたちが、政府を牛耳って怪獣を倒す』 非常に無邪気な物語である。繰り返すけれど、これがプロバガンダに見えた向きは、 自分自身の視界が偏った政治性に染まっている事実を省みたほうが良い。 劇中、核使用回避という重大局面で、大きな役割を果たすのが、 石原さとみ演じる米国大統領特使、カヨコ・アンダースン。 このキャラクターが非常に既視感があるのだ。 筆者は「美人画報」全作と漫画たぶん全作?読破しているそこそこの安野モヨコ読者なのけれど。 踏まえて見ると、あそこだけ非常に安野モヨコキャラというか、せんせ御本人というか…… あの「私が大統領になったときに貴方が総理大臣になっていると都合が良い」(うろ覚え)発言。 いやいやいやいやいや、2人で世界を牛耳りましょう宣言だよ? すごい。スクリーンで嫁への愛を叫びおった。 「恋愛要素が無い」っていう人は絶対にわかってない。 監督不行届のカントク君の万歳ポーズが目に浮かぶよね。 あっ、あと矢口さん泉さんの友情……同僚? 描写もアツかったですが、 個人的な最萌はフランス大統領相手に丸一日粘った元農林水産大臣でった。 ああいう、部下を立てる仕事ができる人はとてもかっこいいと思う。良い。

  破滅に至る胎内回帰願望と、個を守るものとして、父性を生きること

00年代以降、オタク文化のメインストリームは、「少女」に自らの夢を背負わせてきた。 新世紀エヴァンゲリオンで渚カヲルのモデルとされた庵野監督の同輩、 イクニ監督が作った1クールアニメ、『ユリ熊嵐』は、女性性と男性性が鬩ぎ合う世界で 「スキ」を貫く少女たちが「壁を壊す」物語だった。 その数年前に社会現象となった『魔法少女まどか★マギカ』は、 希望、すなわち「スキ」を貫いた代償により深い絶望に落ちた魔法少女たちが、 少女性に象徴される人類愛によって救済される物語だった。 どちらも、同質性、全体主義的な社会に対峙してなお異端者であることを選ぶ人間、 すなわち「オタク」の在り方を少女に表象させた作品だったと、個人的には受け取っている。 シン・ゴジラの面白いところは、オタク男性の自分語りが、 回帰する羊水を求める少年の叫びではなく、外なる父性への反発ではなく、 内在する父性、男性性と、連帯を求める母性、双方を肯定する形で行われていることだ。 一方、登場する女性達も、「母性の表象」「性的消費の対象」としてのイコンではない。 それぞれの野望を、夢を生きてそこに立つ、あくまで対等な存在として描かれる。 これはポリティカルコネクトネスではなく、血肉を伴う変化だと思う。

 風立ちぬ2.0、あるいは『旧劇』の向こう側

これは同行者の評。 「俺が期待した『風立ちぬ』はこれだったんだよ! って人は一定数居ると思う」 私は「風立ちぬ」未見なので、この視点については軽く触れるに留める。 宮崎駿監督作品であり、が主演を勤めた「風立ちぬ」。 航空技術者としての夢に没頭する間に、運命の出会いと恋を経て結ばれた妻は結核で命を落とし、 多数の犠牲者を出して戦争が終わる。夢に現れたかつてのライバル・カプローニ伯爵は、 二郎のナルシスティックな自己憐憫を肯定するように、二郎が作った飛行機を褒め称える。 かつての「閉じた世界を生き、自身の美学にしがみ付く」オタク像。 庵野秀明の出世作、新世紀エヴァンゲリオンは、家族の断絶に苦しむ少年が、 訪れた世紀末たる破滅、あるいは新世紀としての福音に対峙し、挫折する物語だった。 無力感に苛まれる孤独な少年が望んだ破滅は、母性と混沌性の象徴、第2使徒リリスの姿を取って現れ、 やがては世界の全てを呑み込む。閉塞した社会と、全体性へ回帰する願望の行き着く果て。 最終的にその向こう側に一人、放り出された主人公・シンジは、 唯一の他者たる少女・アスカの「拒絶」によって洗礼を受け、ここで、物語は終わる。 その後、彼がいかにして大人になったのか。 同世代の少年たちの抱く停滞感を鏡写しに映像化してみせた「エヴァ」は、 社会現象となり、一時代を築き上げた。しかし、庵野氏は後に述解する。 「娯楽の域をこえてエヴァに依存するオタクには、もう何を言っても無駄な事が分かった」 シン・ゴジラは、エヴァンゲリオン以降の人生を「オタク」として駆け抜けた庵野氏が出した、 一つの答えだった、と自分は受け止める。 人間が人間である限り、破滅と福音は同時に現れる。 そのとき、一握りの人間の父性を頼み、個としての連帯を断念し、全体性に殉じれば、 訪れた破滅に呑まれるしかない。それは、『旧劇』で碇ゲンドウに掌握され、 母性に殉じた女性たる碇ユイの成れの果て、L.C.Cに呑みこまれる世界の姿に表象された。 しかし、現実。べたべたに依存的な終末観から放り出され、それでも異端として生きることを選んだ果てに、 人は気付くのは気付くのだ。 劇中において、矢口にとっての泉やカヨコらの同僚、「はぐれ者の集まり」として収集された 巨大不明生物特設災害対策本部の面々―――立場によって与えられたシーン数の差はあれど、 総勢328名にわたるキャストによって、「破滅と戦う人々」が描かれる。 あのとき彼らは一つだった。一として機能した。 しかしそれは、個を飲み込み磨り潰す壁の内側ではなく、個々の仕事、個々の人生あっての「全」だった。

オタクは孤独ではない。

新世紀エヴァンゲリオンのコミック版第一巻で、庵野秀明は 「これはシンジとミサト、『傷つくことが極端にこわい』ひとびとが居場所を得るまでの物語である」 というようなことを言っている。 喪男道、電波男、「夏の葬列」―――ネットカルチャーにおいて、 オタクは『いじめられっこ』『非リア』『非モテ』を標榜する人々が叫ぶ、自分たちの代名詞だった。 その命脈は今でも引き継がれ、メディアが喧伝する「オタク=犯罪者」像を反復するかように、 依存先を求め、「リアル」への憎悪を吐露し続ける人々がいる。 それはオタクカルチャーの一面ではあるが、全てではない。 TV版という「根暗な少年が自己肯定へと至る物語」を見たことにより、 「他者によって承認された」と誤認した人々がいた。 しかし、自己肯定と、承認する他者への依存。これは根本的に異なる。 僕が「娯楽」としてつくったものを、その域を越えて「依存の対象」とする人が多かった。 そういう人々を増長させたことに、責任をとりたかったんです(2012年、朝日新聞beインタビュー)―― 娯楽を「受け手が自己肯定するためのツール」と捉え、ゆえにエヴァンゲリオン・チルドレンに向けて 「現実へ帰れ」と叫んだ庵野秀明の立場は、実のところ一貫している。 人はときに、個としての「生」から逃避し、全体性の渦に逃げ込むことを望む。 そこから抜け出したかつての少年を待つのは、異なるそれぞれの人生を生きる同行者達だ。 新劇場版三作を経て、シン・ゴジラで庵野秀明が描いたのは、 異端のまま社会人として生き、自分自身の夢を通して世界と繋がる、 職業人としてのオタクの姿だった。 趣味や目の前に命題に拘るが故に、出世街道から放り出された面々が、「呉示羅」に殉じた鈴木博士の遺したクイズに挑み、自衛隊の面々は、政治抗争とは無関係に黙々と、敵対国家ではなく巨大生物からの「国家防衛」に励む。海外巨大情報産業のスーパーコンピューターの援護を取り付け、クライマックスでゴジラと戦う尖峰を切ったのはまさかの在来線無尽車両、そして完成したヤシオリ作戦で借り出されたのは、3.11での原発事故第一線を連想させる、国産ホイールローダーとタンク車の群れ。「これはわかるか?」「これは?」とばかりに散りばめられる、過去の特撮自身の作品からの、小ネタとオマージュ。ゲームデザイナーであり、現在はサブカルチャーレビューを手がける米光一成氏は、先のレビュー記事で「自分が鉄オタでなかったことを悔やんだ」と述べているが、「オタクであるほど楽しめる」と言えるだろう。 我々は、外なる母性にも、支配者としての父性にも頼むことなく、自分の世界を持つ事ができる。 愛する世界も、共に生きる人々も、自分自身に殉じればこそ手に入れられる。 この作品に関わる人々は、おそらく、その一端を、事実として受け止めてきたのだ。 「私は好きにした。お前達も好きにしろ」 そう、高らかに謳いあげる物語。 シン・ゴジラは紛れも無い、オタクの、オタクによる人生の肯定であり、人間賛歌だった。 少年よ神話になれ。

総括

“I love everyone in the world. I do. So help me God, I love you, all of you!” He was shouting. -The Beast That Shouted Love at the Heart of the World(Harlan Ellison) 「俺は愛している! この世界のすべてを!神に誓って愛している、お前達全てを!!!」

テーマ性も画面の緻密さもオタクっぽさも、何から何まで胸焼けするほど重いのに、 何故か明日も頑張ろう、と思える。よい作品でした。 見よう。そして劇場を出ながら「はたらくくるま」を歌おう。 暑苦しい文章になりましたが、以上です。いやー良かった…… 良かった。良かったです。見て。とにかく見て。

The post シン・ゴジラ感想 appeared first on LUNATICO.

]]>
Smart Phone App Jam 2016 本選 感想 http://yaya.sunnyfield.org/blog/2016/07/04/post-185/ Mon, 04 Jul 2016 14:42:42 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=185 kirinsan.org末席として参加してきました。いえーい […]

The post Smart Phone App Jam 2016 本選 感想 appeared first on LUNATICO.

]]>
kirinsan.org末席として参加してきました。いえーい無冠!!!熊谷温泉、たいへんいいお湯だしご飯はおいしいし、
あれっ何しに行ったんだっけとなりそうなものなのだけれど、そんなことはなかった。一分一秒が濃い時間を過ごさせてもらった。

受賞者の皆様、おめでとうございます。
スタッフの皆様、参加者の皆様。
有意義な経験と場を用意していただけたことに深く感謝します。

* * *

今回、とにかく悔しかった、という感想が正確だと思う。

ウチが一番狂ったものを作っていた、という自負はある。
技術的にもかなり高度な(そして、細やかな)ことをやっていた。
実演での失敗は無論手痛かったけれど、
アイデアの切り口と実装力の高さがまったく評価されなかったこと。
これが、すごくすごく辛かった。

プロモーションで「これはやるべきだ」と感じたことは、全部やった。
『QUE』のアイデアは、音が文脈へ拡張可能なことに大きな意味がある。
音楽を付けた動画を見せる、というのは、その「間」を埋めること。
だから強く主張したし、ちゃんと最後まで作れたし。
ただ、「やりきった」感があったからこそ、手ごたえの無さが悔しい。
* * *

私はあまりtechkyな人間ではない。
テクノロジカルな意味では、チーム内で唯一の門外漢として参加している。

元々、ひとり音屋でデザイン作業まで全部やっていたので、CSSまでは書けるし、
PHP改造くらいはやるし、PC自作したりもする(そして組み方が汚いと怒られる)けれど。
ただ、私、如何せん仕事が超絶に遅いので、この集団内でやれることってほぼない。

エルヴィス氏が水素水アプリを作っている現場をその場で見ていたんだけど何やってんのか全然わかんなかったし、田中君がエアねこでALPSセンサを解析してiPhone用にプログラムを新規で書き起こしたとか、ディベロッパーサイドがとりあえずものすごく頭のおかしいことをやっていたらしいのは認識しているのだけれど(そして今回のやつも、にュウ君と2人、テクノロジーのハラワタに腕を突っ込んでグリグリやっていたらしいっぽい)、「この人たち相当に狂っているのでは??」程度しかわからない。

藪君のデザイナとしての仕事の速さとアイデアのキレの壮絶さも、
にュウ君のフットワークの軽さや思考のスマートさも知っている。
とはいえ、実作業では私にできることって割と限られているので、
とにかくチームの方向性を俯瞰し続けるのが仕事だ、と認識している。

それと、チームの理念。
ただステージに立ちたいわけじゃない。
褒められたって全然嬉しくないわけじゃないけど、
それを一番に望んでいるわけじゃない。

ひとに、世界の見方を変える「何か」をぶつけて、確実に世界を動かしたい。
そういうものを作りたい。

* * *

今回、テーマ・実演で失敗した、という点を差し引いても、
一部の審査員の方には「全く刺さらなかった」印象があった。

kirinsan.org、私は参戦4回目なんだけれど、イロモノ枠に見えて、
硬派というか地味なプロダクトを作りたがる傾向がある。
メンバーが増えてやれることが増えるほどに、これが重篤になっている
(というか、多分これがリーダー的にやりたかったことなんだろうなという感じはする)。

このスタンスは競技の「勝ち」セオリーに根底から反している。
前回・今回の受賞作品をあらためて検証すると、ハンデとしては致命的だ。
わかりやすく、ユーモラスで、わかりやすい華やかさのあるものを。
今、ギョーカイ的に「ホットな」テクノロジーを上手く引用して(手間をかけずに)。
製品としてリリースできる程度の完成度で。わかりやすく、誰にでも判る題材で。
「WORLD」も「音録」も、これにキレイに当てはまる。

わたしはどっちかっていうとアーティストなので、このあたりの作品の
「どこが美しいのか」「どこが当たったのか」も、
たぶんきちんと説明できるのだけれど、方向性がはっきりと違うし、
おそらく、この方向のモノが評価される場所では、
「nemimi」や「QUE」を評価させるのは難しい。

でも、これは「それがやりたい」人たちの集団でもある。
そこを外してしまったら我々ではないし、多分みんなやる気にならない。
これで勝つためにはどうしたらいいのだろう、と。これが今回の反省点。

* * *

IDEA(イデア、でもアイデア、でも)やツールの凄さって、
コミュニケーションを介さないと伝わらないのだと思う。
競技としてのハッカソンで求められるのは、その「使い方」「見せ方」の、
しかも(自閉性障害持ちとして言えば、定型発達者的にわかりやすい)面白さ。
コアとなるアイデアやツールの革新性ではない。

私は、まぁ、いちおうは(全然食えていないけれど)音楽屋で、
芸や作品を「リーチさせる」現場というのを、それなりに(通常の人よりも)、
不器用なりに観察してきている。不出来なりに、そこはシビアに見てきたはず。
だから、そのあたりは肌感覚としてよく知っている。
日本人として「ふつうに生きられる」人々にプロダクトをリーチさせる難しさも。

理念部分に研ぎ澄ましたものを用意していても、新規性が高ければ高いほど、
人に届けるためにはものすごい量の「ツカミ」が必要になる。理解の道筋。
既存のアイデア、スノッブな希求性、わかりやすさ、イコールシンプルさではない。
イージーであること、歩く人にとってイージーであること。

これらが無いと、アイデアの可能性や拡張性は、わからない人には伝わらない。
技術を売る」側の人たちが求めているのは、アプローチの新規性ではない。
売れるのは「真新しそうに見えるもの」であって「新しいもの」ではない。

帰りの道すがら、何故ひとびとはVRVR言っていてARに注目しないのか、
という疑問を呟いたところ、「あれは(某企業に)食い荒らされたからもうダメだ」と、
チーム全員から、異口同音に聞かされた。
技術の根底も、保持する可能性の量も、変わることなんて無いはずなのに、
「食い荒らされたら」無価値になる、そんな世界。
アイデアというのは、人間世界ではひどく儚い。

* * *

わりと好評いただいているらしい、予選作品の「エアねこ」。
あれはTeckyな部分でもアイデアの掘り下げ方や切り口でも、
両方向にかなり狂った作品だと自負している。
あれは確かアイデアの根幹を誰かがぽつりと呟いて、そこにやいのやいので
「猫を実在させるための技術仕様」を放り込んでいく形で生まれたのだけれど、
(確かタイトルは田中君で、初期案は「インスタ家族」だった)
あれの「凄さ」がわかっている人、そんなに居ないんじゃないかな、と思う。

あれは、「家族」の概念を拡張するツールだ。
ただ「仮想の猫を飼う」だけではない。

* * *

あらゆる「当たる」プロダクトには、「愛」そのもの、
みたいなものが備わっている、と、私は認識している。
人の無力感を取り除く。世界に対する主体性と全能性を取り戻させる。
これはつまり、幸福にするということ。

エアねこの「猫」は、媒介物として完璧に機能していて、
企画としてはパーフェクトラインに追い込めた感触があった。

そして、今回の「QUE」のアイデアも決して劣らなかった。
そこまで掘り下げたし、行き着けたと思っている。
ただ、今回、ツールであるが故の「華の無さ」が致命的だった感覚はある。
キレイに実演できたとしても、トップを狙えたかは、若干、怪しかったのではないか。

* * *

実は、今回の2つはどっちも(技術力的にも)、場所を変えれば絶対に売れるよね、
という話はしている。繰り返すけれど、クレイジーなものを作った自負はある。
今回、最終的に負けたのは事実で。
でも、たぶん、我々、スマートな戦い方で競技に勝てたら満足、っていうんじゃないんだよな。

kirinsan.orgは、よくわからない集まり方をした面子の集まりだけれど、
ものを作り続ける姿勢においての「凶暴性」と「執念」、
この二つに通低したものを持っている、と思っている。

藪君やにュウ君とは、オープンソース童謡「きりんさん」誕生の前から、
かれこれ10年ほどの付き合いになるけれど、知り合ったころから、
そのあたりに共感する部分があったのかもしれない。

ここまで生きてきた時間がある。培ってきた技術がある。
そこにある種の哲学を持っている。
その上で我を通したい。現実を殴りつけたい。世界をひっくり返したい。

我々のやり方で勝ちたい。
別の戦い方ができるかっていうと怪しいけど。
ずっとそうしてきたし、これからもそうしたい。

* * *

帰りがてらの反省会で曰く、「詰めが甘かった」と。
コアのアイデアの新奇性と実装力で勝負するならば、
まず、その場で完全なものを完璧に実演し、リリースしてみせる必要がある。
そのためにはチーム全体のパフォーマンスを更に上げていく必要がある。
と、まぁそういう話だったのかな。

藪君が常々「わからないやつが悪い」と言っていて、
私はいつもは、そりゃあかんやろとツッコミを入れる立場なのだけれど、
今回ばかりは思ったわけですよ。「わからないやつが悪い」、と。
アイデアのポテンシャルへの確信は今もある。
実現できるメンバーが揃ってるんだから、リリースできないはずがない。

* * *

とはいえ。

わからない奴が悪い。
それでも、「わからないやつら」をわからせてやるのが我々の仕事であり愛だ。
未来はここにある。知っている。見えている。
わたしはそれを知っている。

勝ちに行きましょう。

ここまで流され抗い生きてきた我々にとって一年なんてきっと短くて、
でも、だとしても、世界を変えることは、そんなに難しくない筈だ。

その日は絶対来る。

The post Smart Phone App Jam 2016 本選 感想 appeared first on LUNATICO.

]]>
(20150409)ひとつずつ爪先で縫う花いかだ http://yaya.sunnyfield.org/blog/2016/04/09/post-181/ Sat, 09 Apr 2016 06:29:12 +0000 http://yaya.sunnyfield.org/?p=181 あたふたと生存している間に春爛漫である。いや、いろいろあった […]

The post (20150409)ひとつずつ爪先で縫う花いかだ appeared first on LUNATICO.

]]>
あたふたと生存している間に春爛漫である。いや、いろいろあったんだけど。本当にいろんなことが。

ここいらに住み始めて2年目(だったはず)、近所はまさに野山の春といった趣で、正直なところ、こんなにもたくさん桜が咲くものだとは認識していなかったし、こう書き物をするのに便利な喫茶店が比較的、家から近くにあるものだとも思っていなかったし、いっぱいいっぱいな1年間を過ごしたなあ、と。あと、近所の神社で厄払いを受けました。もう少しお世話になるのかもしれない。 (追記0806:ならなかった)

もっと日々のふわふわしたことを書くべきなのかな、とも思うんだ。
基本的に出稼ぎでバイトしているか泣きながら作品に向き合っているか、
こうして考え事とか書き物をしているか、だいたいそんな生活なわけですよ。
でも、春先に京都に行ったり思い出して無一文で江の島に赴いたり、
一昨日は念願の銀座・雪ノ下のかき氷を食べたし!そういう!!

そんなわけで(Twitterともう一個のブログでは音楽と関係なさげな話
ばっかりしていますが)、本年度も何かと宜しくお願い致します。
今んところ4/24のM3-2016春、5/6のCOMITIA、5/8博麗神社例大祭、
以上の参加となっておりますが、立て続けなのにマトモに出せる新譜の告知が
まだ無くて……がんばります……

The post (20150409)ひとつずつ爪先で縫う花いかだ appeared first on LUNATICO.

]]>